「フォールガイ」
映画com
本当にご無沙汰しております。
この間に中国語の勉強していたり三線教室に通い始めたり新たな推しを発見したり?と、まぁ自分で勝手に忙しくしているだけなのですが。
あまりに手を広げすぎるとよくないと思い先日Audibleは一旦解約しました。これはコストの都合もありましたが少し読書への向き方を考えてみようと思った事からです。
さて、映画館のポイント期限を延長すべく無理くりに今日観に行った作品がこれ。予備知識一切無しでしたが凄く面白かったです。
大怪我を負ったために一線を退いていたスタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)は復帰作となる映画の現場で作品の監督である元恋人のジョディ(エミリー・ブラント)と再会。気まずい雰囲気の中撮影が進むように思われたが、コルトがスタントを務める主演俳優のトム・ライダーが疾走。映画完成の為トムを探すようにプロデューサーに依頼されたコルトは、ジョディの為にもトムの行方を追うのだが…
主人公が不本意ながら事件に巻き込まれていくという、この手の作品の「王道」をいく映画。スタントマンであるコルトが実生活でこれでもかと言うくらいのアクションを強いられるのが見どころ。
格闘シーンは勿論、カーチェイスやヘリコプターへの飛び乗り、火薬の中での爆走など、それこそスタントマン大活躍の場面がてんこ盛りなのです。映像技術が発展した昨今、ド派手なシーンが続くと「これってCG?VFX?」と思いがち。しかし生身の体を使った迫力やリアリティには変え難い場面も未だ多く、体を張って演じるスタントマンへの賛美を示しているのが本作です。
又、本作は過去のドラマや映画へのオマージュが随所に見られるのも楽しいところ。さほど詳しくない私でも「マイアミ・バイス」「DUNE砂の惑星」「マッドマックス」あたりのパロディかなというのは何となくわかりました。そして主演俳優「トム・ライダー」は多分「トム・クルーズ」のパロディかと(勿論本物トム・クルーズはスタント無しでフルにアクションを演じる俳優である事をリスペクトした上での事です)。
最初から最後まで本当に頭空っぽにして観て楽しめる作品なのですが、それでも映画の作り手たち、とりわけスタントマン達へのリスペクトが溢れていて、それが真っ直ぐ映画愛に繋がっているのがわかるのがとても心地よい。
エンドロールで本当に沢山のスタント達(主人公一人に5人以上もダブルスタントを立てるなど)が登場するのもそんな彼らへの敬意が込められているのが感じられます。